傷つけられても人が好きだった 盲目の黒猫との半年物語
傷をかまないように首にカラーをつけたみつき。かつては背中からしっぽまで大きくただれ、ほとんど毛がなくなっていた。根気強い治療の結果、しっぽの毛はふさふさに生えそろうまでに改善した
その黒猫は、誰かに傷つけられたのか、背中はただれ、目も見えなかった。でも、物おじしない甘えん坊。人を信じ、たくさんの人に愛された猫の物語を知ってほしいと、飼い主だった女性が今月、本を出版した。22日は猫の日。
大阪府和泉市のウェブデザイナー咲(さき)セリさん(39)が黒猫の「みつき」を兵庫県在住の友人からもらい受けたのは約3年前のこと。野良猫だったみつきは背中からしっぽまで大きくただれ、生々しい傷を負っていた。友人が献身的な看病を続けたおかげで快方に向かったが、先住の猫と相性が悪かった。新しい飼い主を募るも盲目の猫にもらい手はつかない。咲さんは悩んだ末に手を挙げた。
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