H2A38号機、打ち上げ成功 情報収集衛星を搭載
情報収集衛星「光学6号機」を載せ、打ち上げられるH2Aロケット38号機=27日午後1時34分、鹿児島県の種子島宇宙センター、朝日新聞社ヘリから、金子淳撮影
情報収集衛星「光学6号機」を載せたH2Aロケット38号機が27日午後1時34分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。約20分後に衛星を予定通り分離し、打ち上げは成功した。
光学6号機は、2011年9月に打ち上げられ設計寿命の5年を過ぎた光学4号機の後継で、地上にある数十センチのものも識別できるとされる。内閣衛星情報センターによると、情報収集衛星は現在、光学衛星2機と、夜間や曇りでも地上を撮影できるレーダー衛星4機(うち1機は予備機)の計6機が運用中。1998年の北朝鮮によるテポドン発射を受け、主に安全保障の情報強化のために導入された。将来は計10機の整備を目指しており、これまでに1兆円以上が投じられた。
光学6号機の開発と打ち上げの費用は計416億円。H2Aの成功は32回連続。成功率は97・4%となった。
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