ダットサンもケンメリも 日産300台展示 旧座間工場
日産が創業した1933年に製造された最古のモデル「ダットサン12型フェートン」(左)と日本初の量産車工場で生産された「ダットサン14型ロードスター」(1935年)=座間市
日産自動車が生み出した歴代の名車約450台を所蔵する「日産ヘリテージコレクション」(神奈川県座間市広野台)について、日産と座間市は19日、連携してPRを始めた。「地域の資源」として、世代を越えて車に親しみ、思い出をつないでもらう場を目指す。同日、市のマスコットキャラクター「ざまりん」を使った同所の公式ロゴが誕生した。
日産ヘリテージコレクションは1954年、同社が創業した33年に製造されたモデル「ダットサン12型フェートン」の保管から始まった。名車や乗用車のほか、レースを戦ったモータースポーツ車も100台以上保管。自動車に技術革新をもたらした歴史上のエポックとなる車も数多い。
95年まで同社の主力生産拠点だった旧座間工場(現座間事業所)にあり、座間記念車庫とも呼ばれる。2012年から無料で不定期に公開されており、ウェブで予約を受け付けている。
展示場は、生産ラインがあった工場の建物をそのまま使い、ものづくりの匂いが残る空間に約300台がそろう。7割は走れる状態で整備されていて、全国に貸し出されているという。
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