「思わず消しちゃう」 省エネスイッチ、大学助教が考案
スイッチを切るとニコニコ顔が現れたり、運命の糸が結ばれたり。思わずスイッチに触って照明を消したくなり、節電にもつながるアイデアを栃木県にある宇都宮大学の助教が考案した。その名も「思わず消しちゃう照明スイッチ」。
考えたのは同大地域デザイン科学部助教の糸井川高穂さん(35)。以前は大手電機メーカーでエアコンを設計するエンジニアだった。大学の助教になってからも室内の温暖環境の研究をしている。
スイッチ考案のきっかけは、色々なところで目にする省エネを呼びかけるポスターやチラシだ。「目に入ってはくるが、実際に行動している人はどれだけいるのか。もう少し適切に情報を伝えれば、省エネ行動を促せるのでは」。認知心理学や行動経済学を生かし、ついついスイッチをオフにしてしまう行動を誘発し、それを習慣化につなげようと思い立った。
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