道はでこぼこ「ぎりぎり及第点」車いす利用者が見た平昌
開会式の会場内にある店では車椅子の人でも取りやすいよう、同じ種類の商品が縦に並べられていた=韓国・平昌
韓国・平昌で9日あったパラリンピックの開会式。競技会場と同様、バリアフリー対応になっていたが、車いす利用者からは課題も聞かれた。
開会式が始まる2時間前の午後6時。3万5千人が入るスタジアムの周辺には多くの人がいた。
車いすでエレベーターのある入り口に向かっていた宮島大輔さん(26)は筑波大学の大学院生。大学生の頃は社会福祉を学び、現在は体育学を専攻している。
途中で立ち寄った土産物屋では同じ種類の商品が縦に並べられ、上まで手が届かなくても取りやすい工夫がされていた。レジも6列のうち1列は、車いすの人でも支払いや商品の受け取りがしやすいよう、台が低く作られていた。一方、道はでこぼこなところも。転びそうになったという。「ハード面はぎりぎり及第点ですかね」と話した。
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