最愛の太陽の塔が生き返る…やばい ドリカム・中村正人
太陽の塔の前で無料の記念ライブをする「DREAMS COME TRUE」の中村正人さん=18日午後、大阪府吹田市の万博記念公園
人気ポップバンド「DREAMS COME TRUE(ドリームズ カム トゥルー)」のベース・中村正人さん(59)は、1970年の大阪万博に熱狂した一人です。当時は小学6年生。19日から48年ぶりに内部が一般公開された太陽の塔への思いを聞きました。
自転車で万博へ「寝ても覚めても…」
「これ、70年の大阪万博の絵はがきです。万博は夢の世界。住友童話館がすごく好きだったな。アメリカ館、ソ連館……何時間も並んで月の石も見ましたね。あとはやっぱり太陽の塔と大屋根(太陽の塔の腕の高さにあった巨大な屋根)ですよ。すごかったですね」
――何回、行きましたか
「20回ぐらいは行きました。大阪府寝屋川市に住んでいたので、親戚が全国から来ますからね。親戚に付き合うことも多かったし、友達と自転車で行って、外周を回って帰ったことも5回ぐらいあった。学校の遠足ももちろん万博だったし。万博で頭の中いっぱいでしたね。寝ても覚めても万博でした」
――万博の何がそんなに魅力だったのでしょう
「実際に目に見える未来、でしょうね。経済発展も著しかったし。万博前後は開発が進んで、未来に向かってこれからどんどん進んでいくんだっていう感覚があった。一方で学生運動も頂点で、それが並行して走っていたのが面白かった。経済発展と破壊が共存している時代でした」