麻生氏、なぜ「佐川」と呼び捨て? 政府が答弁書
閣議後、記者の質問に答える麻生太郎財務相(左端)=23日午前8時40分、国会内、岩下毅撮影
麻生太郎財務相が部下を呼び捨てにするのは「佐川」に限ったことではありません――。政府は23日の閣議でこんな答弁書を決定した。
財務省が森友学園との国有地取引に関する決裁文書を改ざんした問題をめぐり、麻生氏は、理財局長時代に国会答弁に立った佐川宣寿(のぶひさ)・前国税庁長官=9日付で辞任=を「佐川」と呼び捨てにすることが多かった。
立憲民主党の逢坂誠二氏は政府への質問主意書で、「既に国家公務員の身分を持たない佐川氏を呼び捨てにする行為は、佐川氏をおとしめ、責任が全てそこにあるかの印象を国民に与えるのではないか」として呼び捨てにする理由を尋ねた。
これに対する答弁書で政府は「麻生財務相が財務省職員の名前を敬称を付けずに呼ぶことは通常」と回答。佐川氏についても「在任中にも敬称を付けずに呼んでいたことから、退任間もない時期にそれを継続した」とし、逢坂氏の指摘は「当たらない」と反論した。
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