熊本城、新しい瓦の大天守披露 地震から2年、進む復旧
仮設屋根(手前下)が取り除かれ、新しい屋根が現れた熊本城=2018年4月3日午前10時5分、熊本市、朝日新聞社ヘリから、堀英治撮影
2016年4月の熊本地震で、石垣が崩れるなどの大きな被害を受けた熊本城(熊本市中央区)の天守閣に新しい瓦がふかれ、3日午前、仮設屋根に覆われていた天守閣の大天守の上部が姿を現した。
熊本城の天守閣の復旧工事は昨年末に始まり、約7200枚の新しい瓦がふかれた。この日は朝から作業を始め、クレーンを使って重さ約7・7トンの仮設屋根を慎重につり上げ、ゆっくりと取り除いた。近くの二の丸広場などでは市民らが様子を見守った。
熊本城の天守閣は1960年に復元された鉄筋コンクリート造り。2年前の地震で多くの瓦や二つのしゃちほこが落ちたほか、内部の展示物も倒壊した。熊本市は2019年度中に大天守の外観を復旧させる計画で、6日には復元されたしゃちほこの一つが屋根に載せられる予定。(神崎卓征)
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