君の香は…「ぷっちょ」? 甘い香りは工場を越え
グレープ、マスカット、レモン……。工場内は甘い香りが漂う=奈良県大和郡山市、滝沢美穂子撮影
「まだまだ勝手に関西遺産」
甘いばかりがお菓子じゃない。香りあってこそのおいしさなんです。「ぷっちょ」などで有名なUHA(ユーハ)味覚糖のお菓子工場の周りには、いろんな香りが漂っています。
奈良県中西部の自宅から県北へ出かける時、いつもこの工場の横を通る。そして、必ずといっていいほど、甘酸っぱい香りを感じる。お菓子のものらしいけれど、ハッカかな、ブドウかな、それともイチゴ? 20年以上前からずっと気になっていたので、その工場、大和郡山市今国府町(いまごうちょう)にあるUHA味覚糖奈良工場を訪ねた。
「あの香りはどんなお菓子の香りですか?」と聞くと、森田啓之(ひろゆき)工場長(48)は「いろんなものがあります。その日その時で違います」。ここではキャンディー、グミ、スナック、ラムネなど、同社製品のほとんどを生産している。その日によって製品の種類や生産量が違うので、香りも一定ではないという。
「建物の中も、フロアによって香りが変わってきます」。これも各階で作っている製品が違うからだ。
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