タワマン続々、児童増加に悲鳴 大阪市、学校新増設へ

児童が急増して大阪市中心部の小学校の教室不足が見込まれている問題で、市が対策案を明らかにした。高層マンション建設が相次いで子育て層の「都心回帰」が進むなか、小中一貫校の新設や、近くにある公園を小学校の運動場として使う案も掲げ、対応を急ぐ考えだ。

3月29日、大阪市役所で開かれた「市内中心部児童急増対策プロジェクトチーム」の第3回会議。今後の教室不足で「特に課題がある」とされた9校の学級数の推計値が提示された。4校は現在の敷地での対応を基本とするが、増加傾向が続く5校で具体的な対策を進めることを確認した。

北区の扇町小(保有する普通教室数24)は2017年度の13学級が10年後の27年度には28に倍増し、40年度には31に至ると見込まれる。西区の西船場(にしせんば)小(同30)も、17年度の16学級が27年度には31になる。さらに近隣の花乃井(はなのい)中学校(同18)も連動して教室が足りなくなると見られる。

そこで、扇町、西船場両小学校の間に位置する北区の中之島西部地域に22年度以降、学校の新設を検討しており、小中一貫校も視野に入れる。ここには10年3月に閉校となった扇町高校跡地があり、用地として候補とするほか、花乃井中の増築案も示された。

ASAHI.COM

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