ウーパールーパー、から揚げで…居酒屋の珍味食べてみた
ウーパールーパー(手前)、オオグソクムシ(右奥)、ワニ(左)など、カウンターに並ぶ珍しいから揚げ。鉄板で一から作る「たこ焼き」(奥)も人気メニューだ=大阪府大東市、槌谷綾二撮影
「まだまだ勝手に関西遺産」
外観は昭和を感じさせる普通の居酒屋。しかし、ある「珍メニュー」を目当てに海外からも客が訪れているそうです。店主も「こんなに人気が出るとは」と驚いています。その、水の生き物とは、ウーパールーパーです。
「ウーパールーパーのから揚げを食べられる店がある」と、同僚から聞いたのは3年前。なかなか足が向かなかったが、特徴のある文化、食べ物、風景などを載せるこのコーナーで紹介できるのではないかと、3月中旬の平日、店へ向かった。
JR四条畷駅(大阪府大東市)から徒歩3分。「創業 昭和41年 宝雪(たからゆき)酒坊」と書かれた大きな看板が目に入る。
店内は、U字形の大きなカウンターがぐるり。席に座ると、「挑戦メニュー」というお品書きが置いてある。「ウーパールーパーのから揚げ」1500円(税込み)と一番最初に書いており、「ワニのから揚げ」「トド焼き」と続く。
注文すると、店を取り仕切る福澤淳子さん(57)が「揚げる前はね、こんなん」と、皿に入れたウーパールーパーを見せてくれた。食用に養殖されているという。体長10センチほど。サンショウウオの仲間だ。ヌメヌメと光り、まるで生きているようだ。実際、入荷したときは生きていて、内臓を取り除き、瞬間冷凍する。
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