セクハラ報道の事務次官処分せず 麻生氏「反省あった」
参院財政金融委に臨む麻生太郎財務相(中央)=2018年4月12日午前10時54分、国会、岩下毅撮影
麻生太郎財務相は12日の参院財政金融委員会で、この日発売の週刊新潮で財務省の福田淳一事務次官がセクハラ発言を繰り返したと報じられたことについて、「(福田氏に対し)いまおかれている状況を考えて、緊張感をもって行動しなければいけないと話した」と述べた。事実関係の確認や処分については「十分な反省があったと思う」などとして、行わない考えを示した。
立憲民主党の風間直樹氏の質問に答えた。
週刊新潮によると、福田氏は、30代の女性記者に対し、飲食店で「胸触っていい?」など、セクハラ発言を繰り返したといい、当時は国会で森友学園との国有地取引をめぐる追及が続いていた時期にあたる、としている。
麻生氏は、福田氏から「ひとつひとつのやりとりは定かではなく、確認しようもない。誤解を受けることのないよう気をつけて参りたい」という釈明があったと説明した。風間氏は「人間として大丈夫か。処分はしないのか」などとただしたが、麻生氏は「緊張感を持って対応するように訓戒を述べたことで十分だと思っている」として応じなかった。
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