132人の内申書にミス、4人が追加合格 大阪の中学校
大阪府教育庁などは13日、同府茨木市の市立中学校1校で、今春の新入生を対象にした高校入試で高校側に提出した調査書(内申書)の評定(点数)にミスがあったと発表した。誤りがあったのは132人で、新たに判定したところ、府立高校4校で計4人が追加合格となった。
府立高校の入試は、2月の特別選抜と3月の一般選抜があり、ミスがあったのは一般選抜に関するもの。調査書の作成にあたっては指定されたソフトウェアを使う必要があったが、問題のあった中学校では教員がその操作を失念。本来なら今年2月15日現在の評定データを一般選抜用のデータとして使わなければならないのに、それまでに入力されていた特別選抜用の評定データ(2017年12月31日現在)が使われたまま出力され、各高校に提出された。正確なデータが入っていると思い込み、評定の点検をしていなかったという。
この結果、23校に提出した132人の調査書の評定に誤りが発生。合格判定に用いる評定の合計では、109人に誤りがあった。
追加合格となった4人には、生徒や家族の意向をふまえ、補償も含め対応するという。市教委は12日に新たに合格が判明した生徒と保護者に謝罪した。「生徒に不利益を生じさせたばかりではなく、人生を左右しかねない心に深い傷を残す結果を招いた」としている。
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