小学校必修、毎日15分 トンガ、実は「そろばん王国」

写真・図版全国競技大会でそろばんをはじく小学4、5年生たち。大会はトンガ教育訓練省と在トンガ日本大使館が主催した=ヌクアロファ、小暮哲夫撮影

南太平洋のトンガは世界で指折りの「そろばん王国」。小学校では必修で毎日、子どもたちが計算力を磨く。40年以上続く日本からの協力が人口10万人の島国の教育を支えている。

首都ヌクアロファのネレイア小学校。3年生の教室で児童全員がそろばんに向かっていた。「足すときは親指、引くときは人さし指を使います」。マバエタンギ・シオラア教諭が手を使いながら説明する。

足し算、引き算のプリントの計算を終えると、指名された子が前に出て、指導用の大型そろばんをはじいて答え合わせをした。ウラ・カイベラタ君(8)は「指を動かして計算するのは楽しい。難しい計算もできるようになりたい」。

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