「ツヨシ」の着ぐるみ誕生秘話 リアルすぎて泣く子も…
ペンギン担当の森本真代さんが演じる「ツヨシ」と重永和美さん。「悩むポーズ」を決める=周南市
徳山動物園(山口県周南市)の人気者、マレーグマのツヨシ。その「分身」ともいえる着ぐるみを知っていますか? 園内のイベントや市が出資するケーブルテレビの番組に登場するマスコットだが、リアルな顔立ちに泣き出す子どもも少なくない。飼育員の重永和美さん(50)に「誕生秘話」を聞いた。
――なぜ着ぐるみを作ったのですか。
「十数年前、ツヨシが悩むように頭を抱えるポーズでブレークしたのがきっかけです。ツヨシ目当てにたくさんのお客さんが来られるようになりましたが、必ずしもポーズを見られるわけではありません。ツヨシの代わりにポーズをとって、記念撮影を楽しんでもらおうと考えたんです」
――可愛くない、リアル過ぎて怖い、という声もありますね。
「泣き出してしまう子どももいます。でも、くまモンみたいにしてしまえば、ツヨシらしさが伝わらず、一緒に記念撮影する意味がありません。わざと本物に近づけているんです」
――誰が演じているのですか。
「着ぐるみは男性が中に入るイメージがありますが、実はこれ、女性向けの仕様。女性の飼育員が中に入って演じています。メインの子が1人と交代要員2人の計3人態勢で演じています。私も以前はメインで入っていました」
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