塀のない刑務所、どんなとこ? 受刑者が逃げた寮の内部
受刑者の居室。窓には鉄格子はなく、内側から簡単に開けられる=15日、今治市大西町新町
松山刑務所大井造船作業場(愛媛県今治市)から受刑者の平尾龍磨容疑者(27)=単純逃走容疑などで指名手配=が逃げて18日で10日がたった。同作業場は鉄格子などがない「塀のない刑務所」として知られる。受刑者が暮らす寮が15日に報道各社に公開され、内部の様子を取材した。
山下貴司法務政務官が15日に作業場を視察したことに合わせ、報道陣の寮への立ち入りが許可された。
名前は「友愛寮」。民間造船会社の敷地内にある5階建ての建物で、法務省が造船会社から施設を借りて無償で使っている。受刑者約20人が入寮し、平日日中は造船会社の従業員と一緒に仕事をする。ただ、逃走事件があってからは受刑者を松山刑務所に移し、解決まで戻さない予定という。
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