名古屋のハデ婚は今… 嫁入りトラックはどこへ?
ガラス張りのトラックいっぱいに積み込まれた嫁入り道具、新婦の家で繰り広げられる菓子まき……。「娘が3人いたら家が傾く」。そう言われたほど結婚式にお金をかけた東海地方の「ハデ婚」。その風習は今も受け継がれているのか。
「式と披露宴は親しい人だけで」。名古屋市内で2月下旬にあったブライダルフェアで会場選びをしていた愛知県豊田市の会社員前田裕樹さん(27)と中島歓真子(よしこ)さん(26)はそう話した。今秋に挙式予定だ。
フェアでは、60近いブースで指輪や引き出物などが紹介され、ステージではドレスファッションショーも披露された。2日間で2400人を超えるカップルが訪れた。
ブライダル情報誌「ゼクシィ」の調査(2017年)によると、愛知、岐阜、三重の東海3県は、披露宴の招待客の平均が61・1人。全国の70・2人よりも少ない。同誌グループマネジャーの森奈織子(なおこ)さんは「1980年代のハデ婚とは違い、ありのままの自分たちを見てもらい、招待客をもてなそうという意識が強くなっているのでは」と分析する。
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