元選手の記者が抱いた違和感 反則時の日大ベンチの視線

【動画】アメリカンフットボールの日大―関学大の定期戦で起こった反則行為=関学大アメフト部提供

「フットボール界の空は赤か青だったはずなんだ」

日大アメリカンフットボール部の黄金時代を築いた故篠竹幹夫元監督は生前、学生王座を競い合う赤のユニホームの日大と青の関学大をそう表現した。強烈なライバル意識とともに敬意も払ってきた学生日本一21回と28回を誇る名門校同士。そんな両校の関係に亀裂が入る出来事が起きた。

6日に都内であった51回目の定期戦。日大攻撃が終わり、関学大に巡ってきた攻撃の1プレー目だった。

関学大クオーターバック(QB)が右に走り、パスを投じた。不成功となり、QBは悔しそうに空を見上げながら減速。その後だった。体重100キロ近い日大守備選手が背後からタックル。パスを投げ終えたQBへの接触は危険なため反則となるが、この守備選手はパスが投げられてから約2秒、10メートル以上も追いかけて突っ込み、QBを負傷退場させた。審判は「不必要な乱暴行為」の反則を取った。本来なら、チームの士気を下げかねない悪質な反則行為をした選手は、すぐベンチに下げられる。だが、日大は動かなかった。

ASAHI.COM

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