世田谷一家殺害、これが犯人のヒップバッグ 世代体形は
現場に遺留されていたヒップバッグのレプリカ=2018年5月22日、警視庁本部
2000年12月、東京都世田谷区の会社員宮澤みきおさん(当時44)方で一家4人が殺害された事件で、警視庁は22日、当時15歳~20代のやせ形の男が犯人の可能性が高いとして重点的に捜査していると発表した。犯人が現場に残したヒップバッグやマフラーなどを新たに分析した結果から推定した。同庁は犯人像をホームページ(HP)で公開して情報提供を呼びかける。
捜査1課によると、ヒップバッグは1995~99年に2850個製造され、35都道府県で販売された。内側に付着していた赤の蛍光剤が蛍光ペンに使用されていたものだったと新たに判明し、犯人が学生や浪人生だった際に使っていた可能性があるとみている。
ヒップバッグは500ミリリットルのペットボトルが7本入る大きさで、ベルトの長さから腰回りが70~75センチの細身の男と推定。マフラーの長さは130センチで、一般的な成人が使うには短く、繊維が伸びていたり毛玉がついていたりするなど、使い込まれていた形跡があったという。警視庁は首が細かった犯人が少年時代から使っていた可能性があるとしている。
遺留品の画像はこれまでもHP(http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken_jiko/ichiran/ichiran_11-20/seijo.html)で公開してきたが、購入者につながる有力情報はなかった。このため、見た人の記憶を呼び起こしやすくしようと、マフラーやヒップバッグの着用例の画像を公開した。
捜査1課幹部は「ヒップバッグが販売され始めた95年から事件が起きた2000年までの卒業アルバムや写真、ビデオに同じものが写っていないか見てほしい」と呼びかけている。情報提供は成城署特別捜査本部(03・3482・3829)へ。
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