「対応遅すぎ」日大・危機管理学部生が見たタックル問題
アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦で、日大選手が関学大選手に悪質なタックルをして負傷させた問題で、日大の対応に、学内から怒りや失望の声が上がっている。
日大には、自然災害対策や情報管理などについて学ぶ、国内で珍しい危機管理学部がある。同学部1年の男子学生(18)は「大学の対応は遅すぎた。先に選手を表に出してしまい、責任も学生になすりつけようとしている」とあきれた。23日夜の内田正人前監督らの会見について「誰が見ても指示は明確。全て認めて辞任しておけば騒動を沈静化できたかもしれないのに、信じられない思いだった」と語った。
23日夜の会見では司会者が質問を遮る場面もあった。別の1年の男子学生(19)は「こっちが加害者側なのでもっと丁寧な進行をすべきだと思った。危機管理の対応を考えるきっかけになった」と話した。
前監督は大学の常務理事。1年の女子学生(18)は「学内でも権力のある人だったから大学も動きにくく、まずい対応になったのではないか」。別の1年の男子学生(18)は「周りが監督に物言えないのなら、早く大学のトップが出てこないといけない」と指摘する。一方で「ネットなどでは危機管理学部への批判もあるが、大学の対応がまずいからといって学部が批判されるのは論点が違うように思う」との声もあった。
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