女児殺害の容疑者、わいせつ目的と説明 暴行の形跡なし
岡山地検に送検される勝田州彦容疑者=2018年5月31日午前8時36分、岡山市北区、小林一茂撮影(画像の一部を加工しています)
岡山県津山市で2004年9月、小学校3年生の筒塩侑子(つつしお・ゆきこ)さん(当時9)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された勝田州彦(くにひこ)容疑者(39)が、逮捕前の県警の任意の調べに「いたずら目的だった」と話していたことが捜査関係者らへの取材で分かった。一方で筒塩さんの着衣に乱れはなく、刃物で刺された跡が複数あることから、県警は経緯を慎重に調べている。
捜査関係者らによると、勝田容疑者は事件当日、鳥取砂丘(鳥取市)に車で向かう途中に津山市に立ち寄り、車を止めて歩いていたと説明。その際、1人で歩く筒塩さんを偶然見かけて後をつけたという。
筒塩さんを「かわいい子だった」とも供述。逮捕後も関係者に「女の子にいたずらしたかった」とわいせつ目的だったと説明している。一方、県警の調べでは、筒塩さんが暴行を受けた形跡はないという。
筒塩さんは自宅1階8畳間で見つかった。勝田容疑者は「玄関で声をかけ、一緒に中に入った。騒がれたので首を絞めた」などと話している。筒塩さんを別の場所から運び込んだ形跡はなく、県警は勝田容疑者が筒塩さんに声をかけた後に室内に上がり込み、8畳間で突然襲ったとみて当時の状況を調べている。
県警は31日、勝田容疑者を送検した。
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