「長野で野宿」新幹線殺傷の容疑者 当日東京駅から乗車
小田原署から移送される小島一朗容疑者=10日午前4時46分、神奈川県小田原市、伊藤進之介撮影
走行中の東海道新幹線車内で9日夜、男女3人が刃物で襲われ男性が死亡した事件で、殺人容疑で11日に送検された小島一朗容疑者(22)=愛知県岡崎市=が神奈川県警の調べに対し、「事件まで数カ月間、長野市や周辺で野宿などをして過ごしていた」と供述していることが、県警への取材でわかった。事件当日に東京都内に移動し、東京駅から新幹線に乗った、とも説明しているという。
親族によると、小島容疑者は愛知県岡崎市内で同居していた祖母宅から家出し、約1カ月前からは連絡も途絶えていた。小田原署の調べに対し、「祖母のキャッシュカードで現金を引き出し、生活費に充てていた」との趣旨の話をしているという。新幹線内で押収された容疑者のリュックには、着替えが数着入っていたという。
同署によると、小島容疑者は9日午後9時45分ごろ、新横浜―小田原駅間を走行中の「のぞみ265号」内で、兵庫県尼崎市の会社員梅田耕太郎さん(38)の首などをなたのような刃物で切りつけ、殺害した疑いがある。9日に東京駅で発券された東京―名古屋間の乗車券を持っていたという。
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