北海道の全域停電「完全復旧まで1週間以上」 経産相
地震の影響で停電して真っ暗になった繁華街=2018年9月6日午前3時39分、札幌市・すすきの、白井伸洋撮影
世耕弘成経済産業相は6日午前、運転停止した北海道電力の最大の火力発電所である苫東厚真火力発電所が運転を再開するのに、少なくとも1週間ほどかかる見通しを明らかにした。
他の火力発電所を動かすなどするが、ピーク時の電力需要は満たせないため、「北海道全域が完全に復旧するまでには少なくとも一週間以上かかる見通し」と話した。
世耕氏によると、苫東厚真火力発電所4号機の発電用タービンから出火が確認されたほか、1、2号機のボイラーも損傷していた。他の水力や火力発電所を動かしたり、本州から電力を送ったりして、7日には約290万キロワットの電力を供給できる見通しだという。
ただ、5日の北海道での電力需要のピークは約380万キロワットで、これに届かない。病院などの重要施設への電源車を配備するよう、東北電力と東京電力に協力を要請している。
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