始業式直後の中3自殺 母親「悩んでいる様子なかった」

鹿児島市立中学3年の男子生徒が始業式の直後に自宅で自殺した問題で、母親が6日、朝日新聞などの取材に応じ、「悩んでいる様子はなかった」と話した。第三者委員会の設置を求める考えを明らかにし、学校側に対し「事実を話して欲しい」と語った。

市教育委員会によると、生徒は夏休みの宿題を一部提出しなかったため、3日の始業式後に担任の女性教諭から10分程度の個別指導を受けた。この際、体験入学した高校の寮生活への不安を漏らしたという。

一方、母親は「進路に悩んでいる様子はなかった」と反論。生徒は漁師になる夢を持ち、数カ月前からは塾に通って成績も上がった。夏休み鹿児島県内の水産高校体験入学した後も、「めっちゃ楽しかった」と喜んでいたという。

指導についても、「夏休みの宿題を忘れた複数の生徒のうち、息子だけが最後まで残され、指導は約40分に及んだと他の生徒らから聞いた」と話した。

生徒は笑顔がかわいい子だったという。「料理が得意で、釣った魚をさばいてくれた。成績も上がり頑張っていたのに」と声を震わせた。(小瀬康太郎)

ASAHI.COM

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