つい子に体罰「自己嫌悪ずっと」 広がる禁止論、実態は
家庭で「しつけ」として、親が子どもをたたく。スポーツでは「指導」として、指導者が選手を殴る。家庭でもスポーツの現場でも、強い立場の大人が弱い立場の子どもたちを、「実力行使」によって言うことを聞かざるを得ない状況に追い込む点で共通性があります。今回はその両者を一緒に考えてみます。子どもに体罰、必要でしょうか?
虐待へ エスカレート
昨年、東京都目黒区で5歳の女の子が、十分に食事をもらえず、親から殴られたり水をかけられたりという虐待を受けていた事件がありました。亡くなった女の子がノートに記した言葉が公表されたことで、事件は注目を集めました。その後も子どもへの虐待事件は相次いでいます。
虐待は、体罰の延長にあると言われます。最初は暴言や、軽い体罰から始まり、深刻な暴力へとエスカレートすることがあるからです。
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